
【独自調査】調べ物サービスの比較検討とAIでお勧めされた場合の購買率|検索エンジンから「AIパートナー」への転換期
現代の消費者は、溢れかえる情報の中で「何を選ぶべきか」というストレスに直面しています。これまでの検索エンジン(Googleなど)を中心とした情報収集スタイルは、いま大きな転換期を迎えています。
本記事では、20代〜50代の男女を対象に行った独自の意識調査に基づき、AI検索(ChatGPTなど)の普及がもたらす「意思決定の高速化」と「比較行動の変化」について深掘りします。
インターネットユーザーを対象とした独自調査の結果をもとに、情報収集の在り方の変遷と、AIがどのように消費者の「選ぶ」プロセスを変えているのかを浮き彫りにしています。ぜひご一読ください。
📌 この記事の要点(30秒サマリー)
- 検索エンジンでの情報過多に負担を感じる人は76%以上。「複数サイトの見比べに時間がかかる」「どれが自分に合うか判断できない」が主因。
- AI検索は生活インフラ化。ほぼ毎日利用する人が32.1〜47.6%、1年以上継続して利用するユーザーは42.67%に達する。
- AI検索の利用で複数サイトの見比べが減った人は56.05%、意思決定までの時間が短縮したと感じる人は72.34%。
- 今後の最重要課題はSEOからAIOへ。AIに最適解として選ばれる情報設計が購買率を左右する。
SECTION 01調査概要
本レポートにおけるデータは、以下の独自調査に基づいています。
■ 調査の実施概要
- 調査対象
- 全国の20代〜50代の男女(インターネットユーザー)
- サンプル数
- 調査A:405名(AI検索と検索エンジンの併用実態)
調査B:307名(AI検索の利用頻度と将来予測) - 調査時期
- 2026年5月
- 調査方法
- インターネットリサーチ
※本記事の内容は独自調査に基づいたものであり、転載の際は出典を明記してください。
SECTION 02「検索疲れ」の深刻化とAIへの期待
調査結果から見えてきたのは、従来の検索エンジン利用における「情報が多すぎることによる負担」です。
(「常にある」20.49% +「たまにある」55.8%)
■ 検索エンジンに負担を感じる主な理由(複数回答)
- 複数のサイトを見比べるのに時間がかかる(60.19%)
- 最終的にどれが自分に合っているか判断できない(49.84%)
- 広告やPR記事ばかりで本当に良いものがわからない(42.39%)
消費者は「探すこと」そのものに疲弊しており、自分に最適な答えをダイレクトに提示してくれる存在を求めていることがわかります。
SECTION 03AI検索の台頭|もはや「調べ物」の主流に
AI検索(ChatGPTなど)の利用頻度をユーザーに尋ねたところ、「ほぼ毎日利用する」と回答した人は32.1%〜47.6%に及びました。特に、1年以上継続して利用しているユーザーが42.67%に達しており、AI検索は一過性のブームではなく、生活に根付いたインフラになりつつあります。
もはや一過性のブームではなく、生活インフラ化しつつある
■ 「すぐに答えが欲しい質問」を調べる際の手段
特筆すべきは、「すぐに答えが欲しい質問内容」を調べる際の手段です。
即時性が求められる場面で、AIへの質問が第一選択となっている。
従来型の検索エンジンも依然として根強いが、わずかにAIに逆転されている。
わずかな差ではありますが、即時性を求める調査においてAIが検索エンジンを凌駕している事実は、これまでの検索体験の常識を覆す結果と言えるでしょう。
SECTION 04多様なAI活用シーン|単なる検索を超えた「パートナー」
AIは単に言葉を調べるためだけの道具ではありません。ユーザーはAIを「自分の思考を補助するパートナー」として活用しています。
■ ユーザーのAI検索の主な活用方法
特定の商品スペックや口コミをAIにより、横断的に比較していると考えられる。
メールの下書きや長い記事のポイントの整理などに活用されている。
企画の壁打ちや創作活動などのヒント獲得にも活用されている。
比較的少ない割合ながら、業務プロセスの改善やコード生成などに着実に用いられている。
■ 専門知識の調査でも検索エンジンに肉薄
特に興味深いのは、「専門知識の調査」においても、AI検索(38.27%)が検索エンジン(40.74%)に肉薄している点です。信頼性が重視される専門分野でも、AIの要約力や構造化能力が評価されています。
SECTION 05AIによる推薦がもたらす「購買意思決定」の劇的変化
本調査の核心である「購買への影響」について見ていきましょう。AI検索を利用することで、消費者の「選ぶ」行動はどのように変わったのでしょうか。
① 比較検討行動の減少
これまではGoogleで検索し、上位5〜10サイトを行き来して情報を取捨選択していましたが、AIがその工程を代行することで、ユーザー自身の「見比べ」が不要になっているのです。
② 意思決定時間の短縮
(「大幅に短縮」24.69% +「やや短縮」47.65%)
AIがお勧めした商品やサービス、あるいは解決策をそのまま受け入れる傾向が強まっており、AIによる「レコメンド」は、これまでのバナー広告やSNS広告以上に、消費者の背中を強く押す要因となっています。
SECTION 06AIと検索エンジンの「共生」フロー
完全に検索エンジンが不要になったわけではありません。ユーザーの多くは、両者を巧みに使い分けています。
広く集めた情報をAIに委ねて判断するスタイル
つまり、まず広範に検索エンジンで情報を集め、その膨大な情報をAIに放り込んで「結局どれが良いの?」と判断を委ねる、というスタイルが定着しています。
SECTION 07考察|企業・マーケターが向き合うべき未来
今回の調査から、ユーザーは情報を自身の関心のある検索ワードで調べて得ることを止め、AIという「コンシェルジュ」を仲介させた意見を信頼し始めていることが浮き彫りになりました。
AIによる推薦が、消費者の比較行動をスキップさせ、購入までの時間を劇的に早めていること、また、ユーザーは「検索」よりもどちらかといえば「提案」を求めていることなどが、データから考察できます。
この流れは加速する一方であると読み取れる
◆ これからの最重要課題は「SEO」から「AIO」へ
今後、ビジネスにおいては「検索結果で上位に表示されること(SEO)」以上に、
「AIが最適な回答として選んでくれること(AIO:AI Optimization)」が、購買率を左右する最重要課題となっていくでしょう。
検索エンジン上位表示の競争から、AIに「最適解」として選ばれるための情報設計へ。マーケティング戦略の前提そのものが、いま静かに書き換わり始めています。
よくある質問(FAQ)
Q. この調査の対象や規模は?
A. 全国の20代〜50代の男女(インターネットユーザー)を対象に、2026年5月にインターネットリサーチで実施しました。サンプル数は調査Aが405名、調査Bが307名です。
Q. 検索エンジンに負担を感じている人はどのくらいいますか?
A. 情報が多すぎて負担を感じる人は76%以上でした。主な理由は「複数のサイトを見比べるのに時間がかかる」(60.19%)、「最終的にどれが自分に合っているか判断できない」(49.84%)などです。
Q. AI検索はどのくらい使われていますか?
A. 「ほぼ毎日利用する」と回答した人は32.1%〜47.6%に及び、1年以上継続して利用しているユーザーは42.67%に達しています。一過性のブームではなく生活インフラ化しつつあります。
Q. AI検索は購買の意思決定にどう影響していますか?
A. AI検索の利用時に「複数サイトを見比べる行動が減った・ほとんどなくなった」と回答した人は56.05%、意思決定までの時間が「短縮された」と感じる人は72.34%でした。
Q. 企業やマーケターが今後取り組むべきことは?
A. 検索結果で上位に表示されるSEO以上に、AIが最適な回答として選んでくれること(AIO:AI Optimization)が購買率を左右する最重要課題になっていくと考えられます。
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