
AIの回答が「間違っていた」経験がある人はどれくらい? ― 306人調査で見えたAIの誤りと、賢い付き合い方
■ この記事の要点
- 誤りの経験
- AIの回答が間違っていた経験がある人は79.1%
- 最多は
- 「商品の価格・スペック」37.2%、ハルシネーションも35.5%
- それでも
- 約85%が「使い続ける」と回答。利用は定着
- 見えない誤り
- 「間違いに気づいていないだけかも」も10.8%
ChatGPTやGeminiなどの生成AI・AI検索は便利な一方で、事実と異なる回答(誤り・ハルシネーション)を返すことがあります。実際、どれくらいの人が「間違い」に遭遇しているのでしょうか。
私たちは全国のAI利用者306人にアンケートを実施し、「AIの回答が間違っていた経験」を調査しました。結果は、多くの人が誤りを経験しながらも、AIと上手に付き合い続けている実態を映し出すものでした。
SECTION 01AIの回答が「間違っていた」経験がある人はどれくらい?
結論:AIの誤りを経験した人は79.1%。約8割にのぼります。「何度もある」だけでも36.3%を占めました。
出典:自社アンケート調査(n=306)
出典:自社アンケート調査(全国のAI利用者306人/2026年8月実施)
注目すべきは「間違いに気づいていないだけかもしれない」と答えた人が10.8%いる点です。実際の誤りの遭遇率は、数字以上に高い可能性があります。AIの回答を鵜呑みにするリスクが浮き彫りになりました。
SECTION 02どんな内容で間違いが多い?
結論:トップは「商品の価格・スペック」37.2%。存在しない情報の創作(ハルシネーション)も35.5%と高水準。ジャンルを問わず、幅広い誤りが起きています。
出典:自社アンケート調査(誤りを経験した人 n=242/複数回答)
特に注意したいのは、赤で示した「医療・健康」28.5%と「法律・制度」27.3%。誤った情報が健康や権利にかかわる重大な判断ミスにつながりかねない分野で、3割近くが誤りを経験しています。専門分野ほど、AIの回答は必ず一次情報で確認する姿勢が欠かせません。
誤解AIが答えたことは正しいはず
→ AIは「もっともらしい文章」を作るのが得意な一方、事実性は保証されません。特に価格・スペックや専門情報は、公式サイトなどの一次情報で裏取りするのが安全です。
SECTION 03間違いを経験しても、AIを使い続ける?
結論:誤りを経験しても、約85%が使い続けると回答。「やめた」はわずか3.3%。むしろ工夫して使うようになった人も24.4%います。
出典:自社アンケート調査(誤りを経験した人 n=242)
「変わらず使う」60.3%と「工夫して使う」24.4%を合わせ、約85%が利用を継続。誤りは”AIをやめる理由”ではなく、”上手に使う工夫のきっかけ”になっていることがわかります。
SECTION 04よく使う人ほど「誤りに気づき、工夫する」
結論:誤りを「何度も経験した」人ほど、使い方を工夫するようになっています。経験を重ねるほど、AIとの付き合い方が洗練されていく傾向が見られました。
出典:自社アンケート調査(誤り経験頻度×利用変化クロス集計)
「何度もある」層は40.5%が工夫して使うようになったと回答。一方「一度だけ」の層は42.3%が利用を減らす・やめる方向に。AIの特性を理解している人ほど、誤りを前提に賢く使いこなしている構図が見えてきます。
SECTION 05企業が今すべきこと ― 「AIに正しく引用される」情報発信を
AIの誤りは、利用者側の注意だけでなく情報を発信する企業側にとっても重要な課題です。自社の価格・営業時間・サービス内容がAIに誤って紹介されれば、機会損失や信頼低下に直結します。企業がとるべき対策を整理しました。
- ✓正確な情報を構造化して発信する:価格・営業時間・仕様などをAIが読み取りやすい形で整理し、誤引用を防ぐ。
- ✓一次情報の発信元になる:公式サイトを情報の”正解”として整備し、AIが参照すべき信頼できる情報源になる。
- ✓LLMO(AI検索最適化)に取り組む:AIに正しく引用・推薦されるための情報設計で、誤情報のリスクを下げる。
- ✓情報を定期的に更新する:古い情報が残らないよう、価格改定や営業変更を速やかに反映する。
結論:AIの誤りは”前提”。だからこそ「正しい情報源」の価値が高まる
AIの回答が間違っていた経験がある人は約8割(79.1%)。それでも約85%が使い続ける中で、「AIに正しく引用される情報」を持つ企業の価値はますます高まっています。
AIに誤って紹介されないための情報発信は、これからの企業の信頼と集客を守る必須の取り組みです。
■ 調査概要・出典
- 調査名:「AIの回答で『間違っていた』経験がある人はどれくらいいるか」に関するアンケート調査
- 調査対象:全国のAI利用者306人(Q2・Q3は誤りを経験した242人をベースに集計)
- 調査時期:2026年8月/調査方法:インターネット調査(自社調査)
- ※構成比は小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
