【2026年5月】月刊AI検索業界レポート

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【2026年5月】月刊AI検索業界レポート

初稿:2026年5月27日|内容確認:2026年10月26日

2026年5月は、Googleのコアアップデート、AI検索向けガイド、検索画面の新機能が発表されました。この月報では、それぞれの発表内容と、サイト担当者が確認しておきたい点をまとめます。

5月27日の初稿をもとに、10月26日に説明と出典を再確認しました。提供開始の発表と、すべての利用者が使える状態は分けて読んでください。

5月コアアップデートは6月2日に完了

Googleは5月21日、2026年2回目のコアアップデートを開始しました。開始時点では最大2週間の予定とされ、公式ダッシュボードでは6月2日の完了が確認できます(日付は米国太平洋時間)。3月の更新は3月27日から4月8日でした。

コアアップデートは検索システム全体に関わる更新です。順位が変わった場合は、ページと検索語句ごとに表示回数・クリック数を比較します。更新と同時期の変化でも、それだけで原因を断定しないようにします。

GoogleのAI検索ガイド:通常のSEOが引き続き基本

5月15日に公開されたガイドは、Googleの生成AI検索にもSEOの基本が適用されると説明しています。AEOはAnswer Engine Optimization、GEOはGenerative Engine Optimizationの略です。Google検索の観点では、これらも検索体験を改善する取り組みとしてSEOに含まれます。

Google検索向けにllms.txtを用意する必要はなく、専用のschemaやAIのためだけの文章の書き換えも求められていません。ただし、構造化データ全般や、読みやすくするためのページ分割が非推奨という意味ではありません。読者に合う長さや構成を選び、通常のSEOで必要な構造化データは適切に使います。

この説明はGoogle検索についてのものです。他のAIサービスの仕様まで同じだとは扱えません。

I/O 2026で検索ボックスとAI機能を発表

5月19日のGoogle I/Oでは、画像やファイルなども扱う新しい検索ボックスと、検索へのGemini 3.5 Flashの導入が発表されました。Googleは検索ボックスについて、25年以上の中で最大のアップグレードと表現しています。

同じ発表には、夏以降や米国の一部プランから始まる機能も含まれます。発表された機能が、その日に日本の全アカウントへ一括提供されたとは限りません。導入を検討するときは、自社の対象地域と利用条件を確認してください。

「戻る」操作を妨げるページへの方針

4月13日に発表された、戻るボタンのハイジャックに関するスパムポリシーは、6月15日からの適用が案内されました。戻るボタンで直前のページへ戻れず、意図しない広告などへ送られる動作が対象です。

自社で入れた処理だけでなく、外部スクリプトも確認が必要です。スマートフォンとPCで通常の閲覧を試し、戻る操作を広告やおすすめ表示が妨げていないか点検します。

個人情報との連携と、AIからの商品検索

5月上旬には、日本でのPersonal Intelligence提供に関する報道がありました。5月19日のGoogle公式発表では、約200の国・地域、98言語への拡大と、サブスクリプション不要の提供が示されています。GmailやGoogleフォトなどとの接続は利用者が選択します。

広告・買い物の分野では、ShirofuneがChatGPT広告との連携を発表し、LINEヤフーもYahoo!ショッピングのApps in ChatGPT対応を案内しました。後者は、会話から商品を探し、画像や価格などを確認する連携です。購入がすべてChatGPT内で完結するという意味ではありません。

ChatGPT広告マネージャーの機能追加に関する報道もありました。出稿を検討する際は、報道だけで判断せず、提供地域、アカウント条件、予算の設定を実際のサービスで確認します。

調査結果は、対象を確認してから使う

構造化データとAI引用

Ahrefsは、JSON-LDを追加した1,885ページと比較用のページ群を調べ、AIによる概要、AIモード、ChatGPTで大きな引用増加を確認できなかったと報告しました。この観察結果から、構造化データをすべて削除すべきだとは判断できません。

「おすすめ」質問で参照されたページ

Ahrefsが750の「おすすめ」質問で得た26,283件の参照URLを分析したところ、43.8%がリスト形式のブログ記事でした。おすすめを尋ねる質問を対象にした結果であり、ChatGPTのすべての回答に同じ割合が当てはまるわけではありません。自社を上位に置いたランキングを量産する根拠にもなりません。

一つの質問から複数の検索へ

AirOpsは15,000の質問を調べ、元の質問と派生検索を合わせて43,233クエリになったと報告しています。89.6%では2件以上の派生クエリが生成されました。AIが集めたページと、最終回答で引用したページは同じではない点にも注意が必要です。

この調査は特定の条件での観測です。関連する疑問まで記事で説明する際の参考にはなりますが、派生語句ごとにページを増やすことを勧めるものではありません。

GA4に「AI Assistant」チャネルが追加

Google Analyticsは5月13日、認識できるAIアシスタントの参照元からの訪問を分類する機能を発表しました。Mediumは ai-assistant、チャネルは AI Assistant、キャンペーンは (ai-assistant) になります。

自動分類は参照元が認識できる場合の仕組みです。AIで紹介された回数や、参照元が送られない訪問まで、すべて測れるわけではありません。自社のレポートで実際に分類される流入元と件数を確認します。

サイト運営で先に確認したいこと

  • 検索の変化をページ別に比べ、問い合わせまでつながっているか確認する。
  • AI専用施策を増やす前に、通常の検索対象になっているか、説明が正確かを点検する。
  • AI経由の訪問は計測できる範囲を確認し、件数と問い合わせ内容を記録する。

新機能の数に合わせて作業を増やすより、自社の顧客と関係する変更から確認していきます。

この記事を書いた人

道川内知のアバター 道川内知 代表取締役

株式会社ナレッジホールディングス 代表取締役CEO。19歳で起業し、通信・福祉・不動産・飲食など多業種の経営を経験。AIマーケティング支援「cofucoma」を立ち上げ、わずか8か月で月商54倍を達成、400社以上を支援。現在はAI×DX×SNS×補助金を組み合わせた独自システム「AXiY」で、全国の経営者の集客課題をワンストップで解決。DXマーケター/AXiY開発者/連続起業家。

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